― 決断よりも、決断した後の歩き方

「この選択で良かったのでしょうか。」
さまざまな方とお話をしていると、そんな言葉を耳にすることがあります。
仕事でも、転職でも、学びでも、
人生には「選ぶ」場面が何度もあります。
そして、多くの方が、
「もっと良い選択があったのではないか。」
「違う道を選んでいたら、どうなっていただろう。」
そんな思いを一度は抱いたことがあるのではないでしょうか。

これまで多くの方と対話を重ねる中で、私が感じていることがあります。
自信があるように見える人も、
最初から迷わなかったわけではありません。
不安がなかったわけでもありません。
迷いながら選び、悩みながら歩き、
その積み重ねが、今の自信につながっているように感じます。

前回のコラムでは、
「正解」を探すほど、自分の答えが見えなくなることについてお伝えしました。
人生も仕事も、
最初から正解が用意されているものばかりではありません。
選ぶこと以上に、
選んだあとをどう歩むかが大切なのではないでしょうか。

キャリアの世界には、
思いがけない出会いや出来事が、その後の人生を大きく変えることがある、という考え方があります。
そのきっかけを生かすために大切なのは、興味を持って動いてみること。

続けてみること。
変化を受け入れてみること。
「きっとうまくいく」と少し前向きに考えてみること。
そして、
ほんの少し勇気を出して、一歩踏み出してみること。
どれも特別なことではありません。
この小さな積み重ねが、
思いもしなかった出会いや経験につながり、
振り返ったとき、
「あの一歩があったから今がある。」
そう思えることが少なくありません。

私自身も、
これまで全国でさまざまな方と出会い、
多くの仕事に携わってきました。
振り返ると、

「あの時の選択が正解だった。」と思える出来事があります。
でも、それは選んだから正解だったのではなく、
その道を歩み続けたから、
そう思えるようになったのだと感じています。

自信とは、

選んだ瞬間に生まれるものではありません。
経験を重ね、
時には立ち止まり、
また一歩を踏み出す。
その積み重ねの中で、
少しずつ育っていくものなのだと思います。

今、
もし迷っていることがあるなら、
「正しい道を選べているだろうか。」
ではなく、
「選んだ道を、自分らしく歩けているだろうか。」
そんな問いを、自分自身に向けてみてはいかがでしょうか。

人生は、
選んだ道が未来を決めるのではなく、
歩み続けた道が、自分だけの未来をつくっていきます。
選んだ道に自信は、あとからついてくる。


私は、多くの方との出会いを通して、そう感じています。

次回は
選んだ道を歩み続ける中で、自信は少しずつ育っていきます。
では、その一歩を踏み出し続けるために、
私たちは何を大切にすればよいのでしょうか。
「小さな一歩が、未来を変えていく」
― 行動が自信を育てる理由
について、
現場での出会いや気づきを交えながら、少し立ち止まって見ていきたいと思います。