― 感情に気づく余白を取り戻すために(番外編)

📷熊本県天草にある「ラピュタの木(西平椿公園)」にて(木の根元に小さく写っているのが私です)
先日、メンタルヘルスに関する研修を受講する機会がありました。
普段から、組織づくりや人材育成、キャリア支援に関わる中で、
「どうしたら人が力を発揮できるのか」
「どうしたら働きやすい職場になるのか」
そんなことを考える時間が多くあります。
人との関わり方や組織のあり方を考えることは、とても大切なことです。
けれど、その一方で、
知らず知らずのうちに、自分自身の心にも負担が積み重なっているのかもしれない。
そんなことを考える時間にもなりました。
今回の研修で印象に残ったのが、
「感情の身体マッピング」
という考え方でした。
感情は心の中だけにあるものではなく、
身体にも表れているというものです。
緊張すると肩がこわばる。
不安になると胸が重くなる。
安心すると呼吸が深くなる。
振り返ってみると、
私たちは日々、感情を身体で感じながら生きています。
けれど忙しくなるほど、
その感情に気づく余裕を失ってしまうことがあります。
「大丈夫です」
「問題ありません」
そう答えながら、
本当は少し疲れていたり、
少し無理をしていたりすることもあるのかもしれません。
研修の中で、
感情に気づき、それを言葉にするためには、
まず“心の余裕”が必要だという話がありました。
確かに、
感情を言語化できるときは、
どこか心に余白があるときです。
逆に、
忙しさに追われているときほど、
自分が何を感じているのかさえ分からなくなってしまう。
そんな経験はないでしょうか。
もう一つ印象に残ったのが、
人は本来、
他者や自然とのつながりの中で心の健康を保つ生き物である
というお話でした。
自然の中で過ごす時間には、
心を整える力がある。
ストレスを和らげ、
気持ちを落ち着かせ、
自分自身と向き合う時間を与えてくれる。
そう聞いて、
ふと最近の景色を思い出しました。
田んぼに水が入り、
風が稲を揺らす音。
山々の緑。
移動先で見た海や空。
自然は何かを教えてくれるわけではありません。
けれど、
気づかないうちに張りつめていた心を、
少しずつ緩めてくれるように感じます。
組織も、人も、
持続可能であることが大切だと言われます。
それは働き方だけではなく、
心のあり方にも言えることなのかもしれません。
頑張ることも大切。
責任を果たすことも大切。
けれど、
ずっと走り続けることはできません。
だからこそ、
時には立ち止まる。
自然の中に身を置く。
自分の感情に耳を傾ける。
そんな時間が、
明日また前に進むための力になるのだと思います。
人を支える人こそ、
自分自身の心を整える時間を持つ。
それもまた、
人と組織を支える大切な土台なのかもしれません。