― 選択肢が多い時代の意思決定

「どれを選べばいいのでしょうか。」

最近、さまざまな方と対話を重ねる中で、このような言葉を耳にすることがあります。

以前より、選択肢は増えました。

働き方も、生き方も、学び方も、一つではありません。

今は、スマートフォン一つで、
多くの人の経験や考え方、さまざまな情報に触れられる時代です。

一見、とても便利な時代です。

けれど、その一方で、

「情報が多すぎて決められない。」そんな声も聞こえてきます。

さまざまな方と対話を重ねる中で、
「もっと良い方法があるのではないか。」
「この選択で良かったのだろうか。」
そんな思いを抱きながら、自分なりの答えを探している方と出会うことがあります。

もちろん、情報を集めることは大切です。

知らないことを学び、視野を広げることは、より良い判断につながります。

しかし、

情報を集めることと、
自分で決めることは、

少し違います。

正解を探し続けるほど、
自分が本当に大切にしたいことが見えなくなってしまうことがあります。

これまで多くの方のお話を聴いてきました。
その中で感じるのは、

納得のいく選択をされている方ほど、

「正解だったから選んだ」のではなく、
「自分で選んだから、その選択を正解にしてきた」


ということです。

人生も仕事も、
最初から答えが用意されているものばかりではありません。

歩きながら考え、
迷いながら修正し、
その積み重ねの中で、自分なりの答えをつくっていく。

そんなものなのかもしれません。

以前、このコラムでは、
「自分らしく働くとは、誰が決めるのか」
についてお伝えしました。

他人の物差しではなく、
自分の物差しを持つことの大切さです。

では、
自分の物差しが見えてきたら、

次に必要なのは何でしょうか。

それは、
「自分で決める勇気」なのだと思います。

正解を探すことよりも、
自分で選び、
その選択に責任を持ちながら歩んでいくこと。

その経験が、

次の意思決定を支える力になっていきます。

誰かの答えを探し続けるより、
自分の答えを育てていく。

そんな視点を持つことが、
情報があふれる時代だからこそ、ますます大切になっているように感じます。

人生に、
最初から「正解」と言える選択は、そう多くありません。

だからこそ、
選んだ道をどう歩んでいくかが、
その選択を「自分の答え」に変えていくのだと思います。

次回は、

「選んだ道に、自信はあとからついてくる」
― 決断よりも、決断した後の歩き方
について、
現場で感じたことを交えながら、少し立ち止まって見ていきたいと思います。